バイヨン・インフォメーション・センターの展示は大きく2つの内容に分かれています。展示ホールの2階では、アンコール世界遺産群で活躍する各国の修復チームの活動の様子を〈遺跡群全域の地図〉や〈各国修復チームの解説パネル〉を通じて紹介しています。また,日本国修復チームがこれまでに長い年月をかけて開発に取り組んできた修復工事の手法や,考古学調査によって出土した中国や東南アジア各国からの貿易陶磁器,そしてカンボジアで生産されたクメール陶器を展示しています。また1994年に始まり,これまで15年以上に渡って続けられてきた日本国政府チームの活動の様子をダイジェストとしてまとめたドキュメンタリー映像を放映しています。

続いて1階では、12世紀末に建立された王都アンコール・トムの中心寺院「バイヨン」にスポットを当て、クメール王朝の歴史やアンコール遺跡の意味に迫ります。バイヨンはアンコール遺跡群の中でもひときわ異彩を放つ魅力的な寺院です。ここでは、展示パネルと三つの映像を使って、様々な謎に満ちたこの寺院の意味を探っていきます。

・バイヨン寺院が古代アンコールの歴史の中でどのような 発展の過程を辿り、完成されたのか?
・バイヨン寺院にはどのような神々が祀られているのか?
・バイヨン寺院と王都アンコール・トムによって、建造王はどのような壮大な物語を具現化しようとしたのか?

そんな謎解きを楽しんでいただくことができます。展示パネルはクメール語と英語になっていますが、パネルの内容を日本語で1冊にまとめたブックレットも用意しています。修復ドキュメンタリー映像は日本語で、その他3つの映像にも日本語字幕がついています。