2004年2月6日(金)、7日(土)の2日間、シェムリアップのJSAオフィス中央ホールにて、第8回バイヨンシンポジウムが開催されました。2日間で合計約200人近い参加がありました。
■今年度のシンポジウムの主題は2つです。
1つ目の主題は、アンコールの水問題に関するものです。JSAはアンコール遺跡の保存修復問題を長期的視点から考えるために、時に水環境の把握を重視してきました。そのために、アンコール地域の10箇所の地において、岩盤まで達するボーリング調査・井戸水の増減調査、さらにバイヨン寺院とアンコール・トムの水の出入調査など、基礎データの収集につとめてきました。その成果を報告するとともに、関係各位に呼びかけ、問題の所在を理解し、今後の協力の方向を探ることを目的としました。アンコール遺跡の保存とアンコール地域の持続的発展と調和させていくためには、広範は調査研究と長期的視点に立った各関係方面からの協力が何よりも重要であると考えています。アンコール地域にて働く専門家を初めとし、JICAやカンボジア国内の各行政機関、ホテル、観光関係者等の参加を得て、有意義に展開することができました。
2つ目の主題は、「バイヨン寺院全域の保存修復のためのマスタープラン」(以下「バイヨンマスタープラン」)に関わる問題です。バイヨンシンポジウムは当初から、「バイヨンマスタープラン」の枠組みを協議することが目的でした。アンコールに関与する全ての専門家に呼びかけ、さらにこの分野の国際的先駆者の参加を得て、これまで、積み重ねてきた成果をJSAが中心となって整理してきました。今年度はJSAが中心となり進めている「バイヨンマスタープラン」と「バイヨン憲章」に関する基本的な考え方と骨格について発表し、今後の具体的ステップに向けた方向を確認することができました。

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