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■サンボー・プレイ・クック遺跡群 発掘調査の経過報告


現在サンボー・プレイ・クック遺跡群のプラサート・サンボー寺院では発掘調査が進められています。この調査は、早稲田大学理工学部建築史研究室(代表:中川武)とカンボジア政府文化芸術省との協力事業として実施されており、JASAは技術的な支援を行っています。

当寺院での発掘調査は2001年より開始されましたが、今年6月からは、南西副祠堂(N10塔)の西側に認められていたマウンドをクリアランスする発掘調査を行っています。この発掘調査により、煉瓦造遺構が検出されました。これまでの観察状況からは、この建物の建設時期は当寺院の他の祠堂と同時期のものと推測されておりましたが、新たに増改築の痕跡が認められ、当時の煉瓦造祠堂としてはたいへん特徴的な構造の遺構であると看取されます。この建物は寺院内の配置や開口部の方向などから、一般的にクメール遺跡で「経蔵」と呼ばれる遺構の特徴に適合するもので、これまでに確認されている最古の「経蔵」として位置づけられる可能性が指摘されています。


プラサート・サンボー寺院発掘風景

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